人付き合いのストレスを減らす「五行」の関係性

私たちは単独で生きていくことは難しいです。仕事やプライベート、いずれの側面でも、ほかの人とつながらざるを得ません。そこで、悩みとして抱えがちなのが人間関係です。どうも気の合わない人がいる、ある集団の中になかなか溶け込めない、このような悩みはありませんか？うまく付き合いのできる人と苦手意識のある人が出てくるのは、相性（そうしょう）が関係していると考えられます。この相性とは、五行（ごぎょう）の考え方に基づくものです。

五行とは木・火・土・金・水という5種類の気から構成されています。この気がどのように関係するかによって、人間関係に影響を与えていると考えられます。この五行の考え方に基づいたものとして「相性の図」というものがあります。

気学では生年月日によって9種類の星に分類されます。自分の生まれ星を中心にすると、先ほど紹介した相性の図の中で右隣にある星が出てくるでしょう。この右隣の星は親的な存在です。あなた自身を育てくれるような存在と言えます。一方、左隣にある星は、あなたにとって子供的な存在です。つまり、子供を育てるように面倒を見る星になるわけです。このような関係にある星の人間なら、スムーズな人間関係を構築できるでしょう。親的な存在の人は何かとサポートを受けられるでしょう。逆に、子供的な人に対しては手がかかると思いながらも放っておけないのではありませんか？

相性の関係にある星の一方で、どうもなかなか理解し合えない関係の星もあります。このような関係性のことを気学では「相剋（そうこく）の関係」と言います。相性同様、「相剋の図」というものもあります。

例えば、火の要素を持っている人と金の要素を持っている人は相剋の関係になりがちです。火は金属を溶かしてしまうからです。

木と土の関係も相剋に当たります。木は地中に根を張ります。しかし、そのことで土を圧迫してしまいます。また、根っこは土壌からいろいろな栄養分を吸い取っていきます。その結果、土は自分の持っている栄養分をどんどん吸い取られてしまいます。土地が痩せてしまうので、良好な関係を構築しにくいと考えられます。

人間関係の悩みを持っている人は、その人との星の関係についてチェックしてみましょう。もしかすると、相剋の関係になっているかもしれません。ただ、相剋であっても、人間関係がずっとうまくいかないわけではありません。相剋の場合、相性のように阿吽の呼吸とまではうまくいきません。お互い理解するのに、確かに時間がかかります。しかし、理解できないわけではありません。

苦手意識を持っている相手と関係を改善するために重要なのは、フラットな気持ちを持つことです。「この人苦手」という先入観で見てしまうと、何をしてもどうしてもマイナスの感情を抱いてしまいます。その苦手意識をとりあえず取り除いてみましょう。その上で、「相手が自分に何を伝えようとしているのか？」「相手が何を考えているのか？」を理解することに集中しましょう。

身の回りの人間に対しては「言わずとも自分のことをわかってもらえる」という意識があるようです。いちいち説明しなくてもわかってくれないと、イラッとしてしまいます。しかし、相剋の関係の人が相手なのであれば、よく話をするように心がけましょう。そうすれば「そういうことを考えていたのか！」ということがわかり、その人への見方も変わってくるかもしれません。

もともと付き合うのが苦手な人相手に、じっくり話をするのは苦痛かもしれません。その場合におすすめの方法として、自分とその相手の間に当たる星の人を入れましょう。例えば、一白水星と九紫火星は相剋の関係になります。この場合、一白水星と九紫火星の間に木星の人がいます。身近に木星の人がいれば、仲介役をお願いしましょう。そうすると、コミュニケーションがスムーズになって、相互理解が進むかもしれません。

中には木星の人が身近にいないというケースもあるでしょう。その場合は、象意の活用で対策する方法があります。例えば、三碧木星なら、象意は森林です。ですから、緑の多い場所で話をすると、会話がスムーズになるかもしれません。

身の回りに苦手な人がいる場合、その人とは相剋の関係なのかもしれませんが、相剋といっても理解に時間がかかるだけで、理解し合えないわけではありません。どうも反りの合わない人がいれば、間に誰か入ってもらうといいでしょう。場所を変えることで現状打破してみるのも一考です。相剋の関係にあることを知っていれば、「お互い理解し合えるまで時間がかかるのだな」ということがわかるので、今までのように深刻に悩むことはないでしょう。