あなたの運命を左右する「気学」とその活用法

見えない「気」と言われると、「なんだか怪しい」と思う人もいるかもしれません。簡単に言うと、「気」とはエネルギーのことを指します。私たちの生活の中には「気」の含まれる言葉がいろいろとあるでしょう。例えば、代表的なものとして「天気」があります。この「天気」とは、天のエネルギーとも解釈できます。天気予報をチェックする人も多いでしょう。これは、今後天のエネルギーがどのように変化するのか、予測することとも言えます。集中豪雨や大雪などで大きな自然災害に見舞われることも少なくありません。このような現象を見るにつけ、その強さを再認識するでしょう。

ほかにも、「電気」に「空気」「気分」「磁気」など、いろいろな気を使った言葉があるでしょう。確かに目には見えないものかもしれません。しかし、私たちの世界はこの気の存在によって大きな影響を受けているのも確かです。

この気を使った学問のことを気学と言います。占いと思っている人もいますが、厳密に言うと運命学や社会運勢学という側面も持ち合わせています。こちらの学問では、主に3つの気が大きくかかわってきます。天の気と地の気、人の気の3つです。この3つの気が絡み合うことで、万物が動いていると言っていいでしょう。そして、その関わり合い方を見ることで、今後の展開などを推測していきます。例えば、今後1年の政治や経済がどうなるか、社会情勢がどう展開していくかを鑑定できます。また、気象の傾向なども判断できるかもしれません。

ちなみに、占いとは「裏成り」が語源と言われています。裏成りとはその現象がなぜ起きたのか、その裏の成り立ちを説明することです。物事の現象の仕組みを説明できるのがこの学問というわけです。

社会や国のようなマクロ的なものだけでなく、ミクロなことについても鑑定できる学問でもあります。具体的には、私たち個人が今後どのような運気になるのかについてなども把握できるでしょう。その年の運勢がいいのかどうか、どのような課題が現れ、どう克服すべきかなどもわかってくるでしょう。このように、いろいろなことの説明できる学問であって、決して根拠のない怪しい存在ではないということを覚えておきましょう。

こちらの学問を活用することで、もしかすると今後を明るく豊かな人生に変えられる可能性があります。皆さんは「宿命は変えられないが、運命は変えることができる」といった言葉を耳にしたことはありませんか？この「宿命」と「運命」の違いは何かわかりますか？似たようなものとして、混同している人も多いかもしれません。しかし、両者には違いがあります。

宿命とは、男性として生まれる、長男として生まれるなど、自分の力ではどうすることもできない事柄です。宿命には抗えません。基本的に、私たち人間は受け入れることしかできないのです。

運命とは今後の行動次第で変えられるかもしれない事柄です。例えば、小学生の頃、テストの成績が悪くて「頭が悪い」と言われていた子供がいたとします。そのまま諦めてしまったら、そのレッテルをはずすことはできません。しかし、「何くそ」と思って一生懸命勉強をやったらどうでしょう。成績がどんどん向上して、優秀な生徒になるかもしれません。場合によっては難関校に合格できるかもしれません。このように、今後の自分の行動で、将来を変えられることもあります。これを運命と言います。

行動を起こすことは大事ですが、一つ重要なのはタイミングです。同じ行動でも、どのタイミングで起こすのかによって、結果の違ってくることもあります。うまくハマることもあれば、なかなか結果が出ず、努力を無駄遣いすることもあり得ます。実は、気の学問はこのベストタイミングを教えてくれるツールになり得ます。気を知ることで自分のバイオリズムを把握でき、いい運勢の巡っている時期に行動を起こせます。それが開運につながり、明るい未来の拓けてくる可能性もあるわけです。

この学問は、毎日や1か月、1年のことを鑑定できます。このような短期的なスパンだけでなく、長期的な人生の流れについても把握できます。例えば、5年後や10年後などのことについてもです。この先どのようなことが待っているのかわかっていれば、心の準備もできるでしょう。そのような意味でもおすすめの学問と言えるわけです。

このように言われても「頭ではわかるけれども、どうもまだ怪しい感じが残る…」という人もいるはずです。そのような人におすすめなのが「蛇蝎」です。主人公は普段、京都の帯問屋で働いています。しかし、裏の顔もあって、「蛇蝎」と呼ばれる、気を使って人を殺める商売を行っているという話です。ちょっと怖いイメージがあるかもしれませんが、いろいろな展開が待っていて、怪しいイメージが払しょくされたという口コミもしばしば見られます。興味のある人は、一度読んでみてはいかがですか？