人付き合いで無理がなくなる「本命星」の活用法

九星気学は、4千年という途方もなく長い歴史を持った占星術です。そして、その九星気学においてもっとも重要と考えられているのが本命星です。本命星は、その人が持って生まれた自然のエネルギーを表したものなので、その人の本質といっても良いでしょう。本命星は九つの種類があり、産まれた生年月日によって割り振られています。生まれた年の自然のエネルギーは、その人が生まれてから亡くなるまでの間、ずっと大きな影響を及ぼし続けることになるので、本命星は極めて重要だということができるのです。

また、本命星はその人の性格的な特長を決定づけるものであり、運命を握っているといっても言い過ぎではないでしょう。何か大きなチャンスをつかんだ時などに「運が良い」ということがありますが、これは自分の本命星をよく知り、最大限に活用することができた結果ということができます。決して何もしていないのに幸運が舞い込んだのではなく、自分で上手に活用できていたことの結果として起きたことなのです。本命星がわかれば、自分の潜在能力もわかるようになるので、この先の人生をどのように歩んでいけば幸せになれるかのおおよそ判断ができるわけです。そして、何よりも本命星がわかれば自分の本質的な性格を知ることができるので、無理せずに生きていくことができるようになります。無理をしない自然のままの状態で人と付き合っていけるようになるので、人間関係もずいぶんと楽になるでしょう。

そんな本命星は、別名「学年カラー」ともいわれています。それは、生まれた年によって星が割り振られるからで、確かに、学年によって明るい、落ち着いているといった特徴があったのではないでしょうか。といっても、同じ年の人が皆、まったく同じ性格で同じ運命をたどるはずはありません。実際、同じ学年の友人にはさまざまなタイプの人がいたはずです。これは、人の特徴というものは、本命星の他にもさまざまな星が関係しているからです。確かに中心となるのは本命星ですが、月命星の影響もまた強く受けています。月命星というのは生まれた月により割り振られるもので、全部で9種類あります。つまり、2つの星との組み合わせによって81通りにも細かく分かれていくことになります。そして、もちろん、育った環境がその人の性格形成や人生そのものに多大な影響を与えることはいうまでもありません。そのため、自分の運勢を調べる時には、本命星や月命星だけではなく、その人の育った環境なども考慮することになります。

また、月命星はその人の精神面を司っていることから、星の影響を受けるのは主に子ども時代です。一方、学年によるカラーというと、中学生よりも高校生、さらに大学生と年を重ねるごとに強まっていく傾向にあります。これは、年を経るごとに月命星による影響を受けなくなってくることが原因で、学年が大きくなるほどその年のカラーの影響を強く受けることになります。

さて、本命星や月命星を知って自分のことがよくわかるようになると、あれほど自分を悩ませてきた人付き合いもずいぶんと気楽にできるようになるものです。何しろ、それまでのあなたは自分で本当の自分がわからなかったわけですから、周りからの印象が本当の自分とあまりにかけ離れていたのだということに驚くかもしれません。もちろん、本命星の特長と実際の自分の性格にそれほど違いがなかったという方は大きな問題とはならないでしょう。例えば、本命星による性格の特長が、とても協調性が高いものだったとします。中には、どんなグループに入ってもその中の人たちと協調して行動できない方もいますが、実際に周囲の人に溶け込んでうまくやっていける人は良いのです。

あなたがもし、自分は周囲に誤解されやすい、世の中は生きにくいと強く感じていればいるほど、あなたに対する自分と周囲からのイメージのギャップはとても強いものだと考えられます。そのような方は、人間関係でトラブルに発展してしまったことも多かったのではないでしょうか。

やはり、無理して自分を作って人付き合いをするというのは限界があります。短い期間だけならともかく、長期に渡って演じ続けなければならないのなら、押し殺された本当の自分は悲鳴を上げることになるでしょう。まして、自分で本当の自分がわかっていないのなら尚のことやっかいです。まずは、本命星や月命星を知り、星の特長に沿った行動を取るようにしてみましょう。すると、次第に自己肯定感を得ることができるようになるはずです。そして自分を好きになることができたなら、これまでが嘘のように自然体で人と付き合うことができるようになっていくでしょう。無理しなくて良いということがわかるので、自己肯定感はますます強まり周囲からの印象も良くなり、あなたは幸せな人生を歩んでいくことができます。