人間関係

人生が明るく開ける「気の循環」の仕組み

天・地・人の間で起こっている「気の循環」

気学の世界では、天の気と地の気、人の気の3つの要素があって、この組み合わせを見ることで、今後の皆さんのバイオリズムが見えてくると考えられています。そして、自分が何をすべきかのベストタイミングをつかむためには、これらの気の循環を把握する必要があります。ベストタイミングを理解したうえで行動を起こせば、お金や労力などの無駄遣いもなくなり、効率的に明るい人生を歩むことができるでしょう。

この3種類の要素のめぐり合わせについてですが、まず天の気は他力と考えられています。一方、天の気から他力を受け取ることで、今度は地が自力と呼ばれるパワーをはぐくんでいきます。この地力が生命をはぐくむ形になって、生命の巡りを引き起こすわけです。

イメージ的には農地を想像するといいでしょう。大地に種をまきます。天からの太陽や雨のパワーを受け取ることで、芽が出てどんどん成長していき、花を咲かせ、実を結びます。このようなサイクルが起きるのは、天の気と地の気によるものと考えられます。

私たち人間も天から他力を受け取っています。実は、パワーを受け取った私たちは大きく2つのタイプに分類できます。それは、周りのサポートを受けて運気をあげていき、豊かな人生を送れるタイプと、一人で行動して運気がなかなか向上せず、思い通りの人生を送れない人です。どちらの人生を歩みたいか、答えは言うまでもないでしょう。前者を希望するはずです。では、前者のような人生を歩むためには何が必要なのでしょうか?

「縁起」の本当の意味とは?

ここでポイントになるのが、行動を起こせるかどうかです。行動を起こす、つまり地力を立ち上げようとする人間には、天は他力をさらに与えてくれるとされます。つまり、皆さんの行動をバックアップしてくれるわけです。さらに、人間が地力をパワーアップすると他力がさらにもらえ、いい形の循環が引き起こされるのです。

一方、他力をせっかく受け取っても、それだけで何もしない人は、それ以上の他力を手に入れることができません。ということは、バックアップしてくれる力が不十分、しかも自分から行動も起こさないので、幸せを手に入れることが難しくなるわけです。天から与えられる他力については、どの人間もほとんど一緒です。他力を受け取って自力に変換し、自ら立ち上げられるかどうかで、先に紹介した2種類のタイプのいずれかになるかが決まります。

このメカニズムですが、私たちが普段けっこう使っている言葉とも関係しています。それが「縁起」です。この漢字を分解すると「縁を起こす」となります。縁というのは、ただ待っていれば誰かが起こしてくれるものではないです。自分から行動を起こすことで、初めて巡り合えるものなのです。

ここから転じて、運もほかの誰かが良くしてくれるものではありません。自分で行動を起こすことで、初めて運気は上がってくるものです。「自分は運が良くない」「ツイていない」と思って、行動することを諦めていませんか?これは根本が間違っています。運が良くないのは、ほかの誰にも責任はありません。自分が行動を起こさないからこそ、今の運気になっているだけなのです。もし「何もかもうまくいかない」というのであれば、その時こそ行動を起こすべきです。いきなり大きなことを起こす必要はないです。小さくて些細なことで構いません。何か思うところがあれば、それを行動に移していくべきです。

あの有名映画にも出てくる「気」の考え方とは?

実はこの「気」という考え方ですが、世界的な名作映画でも登場しています。日本国内でも高い人気を誇る「スター・ウォーズ」です。すでに何シリーズも公開されていて、そのすべてがヒット作になりました。このスター・ウォーズの中で、「フォース」という言葉が登場してくるでしょう。映画を見たことがない人でも、「フォース」というワードは聞いたことがあるかもしれません。実は、この「フォース」はここまで紹介してきた「他力」を意味しているのではないかと言われています。

スター・ウォーズの中で「May the force be with us」というセリフが出てきます。日本語に訳すと「フォースとともにあらんことを」という意味合いです。この「フォース」は、映画の中では「偉大なる力」とか「超能力」のように解釈されることが多いです。上で紹介したセリフを日常生活で使うのであれば、「頑張って」とか「無事を祈る」といったニュアンスになるでしょう。頑張るという言葉からもわかるように、フォースが自分たちのそばにいるだけではだめです。フォースが自分のそばにいるうえで、自分で行動を起こす必要があるわけです。

運気が良くないと言われると、何か自分ではどうしようもない世界の話というイメージを持つでしょう。それは正しくありません。行動を起こして現状打破してみませんか?