気学の世界では、半径750メートルを越える移動をする際には、どの方位に移動するかを重視します。吉方もあれば、凶作用をもたらす方角もあります。旅行や引っ越しをする際にはこの凶方を避けるべきです。その中でも、凶の要素を持った方角は5つあります。これを「五大凶方」と呼びます。それぞれの凶方に異なる意味の凶作用があります。できることなら、この方向には長距離移動しないように心がけましょう。
1つ目は五黄殺(ごおうさつ)です。五黄土星の位置している方位のことです。この方位には、自己中心的でわがままな我の強くなる傾向が見られます。自分の思い通りにいかないとイライラしたりふてくされたりするなど、態度に出てしまうので注意しましょう。ちなみに、2021年の五黄殺に該当する方位は南東です。自己中心的になると周囲の印象も悪くなります。人間関係でトラブルを起こしたくなければ、南東は避けたほうがいいです。
2つ目の五大凶方は、暗剣殺(あんけんさつ)です。この方位に行くと、事故やハプニングなどの想定外のトラブルに巻き込まれやすくなりますので注意しましょう。特に、舌禍を起こすリスクが高まります。あなたが何気なく発した言葉で相手が傷ついてしまうことがあり得ます。ちなみに、2021年の暗剣殺の方角は北西です。北西の方向に移動するような旅行や引っ越しは2021年には避けたほうが賢明です。
3つ目は破壊殺(はかいさつ)です。こちらの方向に進むと、物事が想定通りに進まなくなる可能性があります。あなたが取り掛かろうと思っている仕事を進めると、誰かが邪魔をしたり、想定外のトラブルで先に進まなくなったりなどです。破壊殺は、その年の干支の反対側にある方位になります。2021年は丑年ですから、その反対の未の方向、すなわち南南西の方角には注意した方がいいわけです。
4つ目は本命殺(ほんめいさつ)です。自分の生年月日をベースにして、自分の本命星を算出します。その年の本命星のある方角が本命殺に該当します。こちらの方位に移動すると、五黄殺のように自己中心的になりがちです。五黄殺ほどではないですが、注意しましょう。また、無理をしがちで、体調を崩す恐れがありますのでその点にも注意したいところです。
最後の五大凶方は、的殺(てきさつ)です。これは、先ほど紹介した自分の本命星の位置している反対側の方位のことです。先ほどの本命殺がわかれば、おのずと的殺がどこかも判明するでしょう。的殺の方位に向かってしまうと、コミュニケーションがうまくいかず、人間関係に支障をきたす可能性があります。誰かと会話しているときに、あなた自身が的外れな言動をして、相手が戸惑ってしまいます。その逆もあり、相手がおかしな言動をすることで、あなたが対処に困る可能性も考えられます。