運を開いてチャンスを増やす方位活用法〜恵方（えほう）参り編〜

2月になると、スーパーやコンビニなどで「恵方巻」が販売されます。今年の恵方の方角に向かって海苔巻きを食べたことのある人も多いでしょう。恵方は歳徳神のいる方位を指しています。歳徳神とは、その年の福や徳をつかさどる神様のことです。歳神様という言葉を聞いたことはありませんか？実は歳神様と同じことなのです。毎年2月の立春以降に歳神様のいる方位のことを指します。ちなみに、その方角にある神社仏閣などの神聖な場所に参拝に行くことを吉方参りと言います。

年の初めのお正月ではないのか、こちらの方がキリがいいのに…と疑問に感じる人もいるでしょう。しかし、気学で世の中の動きや人々の運勢について鑑定する際には、太陰太陽暦に基づいて行います。太陰太陽暦では、節分で年が変わるという考え方をします。ですから、2月の立春以降になるわけです。

どの方角がいいのかは年によって変わってきます。一例を紹介すると、2021年の方角は南南東になります。南南東にある神社仏閣などに参拝すると、ご利益があるかもしれません。

その年の吉方にある神聖な場所に行けばいいかというと、そう簡単な話ではありません。半径750メートル以上、自宅から離れたところに参拝に行くことが条件です。750メートル未満だと、本来得られるはずの吉の恩恵に十分あずかれなくなります。ですから、近所に神社やお寺がある場合はどのくらいの距離があるのか、あらかじめ確認しておくといいでしょう。スマホの運動アプリなどを使えば、距離を測定できるはずです。

ちなみに、距離の上限は一切ありません。半径750メートルを超えていれば、何キロ離れていても大丈夫です。もし時間に余裕があれば、旅行がてら参拝に行くといいでしょう。何泊かできれば、より多くのパワーがもらえるかもしれません。

神社やお寺などの神聖な場所における条件もいくつかあります。まず、本堂にお稲荷さんやキツネの像のないところを選択します。キツネの像があっても、本堂からある程度離れたところに設置されているのであれば問題ありません。また、本堂の近くにお墓のあるところも避けたほうがいいです。お墓があっても、本堂からある程度離れているのであれば、こちらも参拝の対象になります。もう一つ、本堂に慰霊碑や鎮魂碑がないかも確認しておきましょう。こちらも本堂から離れていれば、参拝しても構いません。

参拝のスタイルにも一定の決まりごとがあります。対象になるところに行ったら、まず自分の名前と住所を心の中でつぶやきましょう。これは、祀られている神様や仏様の挨拶という意味合いがあります。次に、手のひらはグーにして、両手とも人差し指だけを立てましょう。その上で右手の突き出した人差し指は天に、左手は地に向けます。手首だけを天地に向ければ問題ありません。これがお参りの基本スタイルになります。なぜこのような格好をするのかというと、それは「天上天下唯我独尊」のポーズで、お釈迦様がしたポーズだからです。

このポーズをとって、3つの言葉を唱えながらお祈りしましょう。「チャンスをたくさん頂けますように」「頂いたチャンスを見極める目と知恵を授けてください」「タイミングを見極めて『ここ』と決めたチャンスに乗ることのできるような勇気をください」の3つです。これが終わったら、お礼を心の中で伝えましょう。それから先は、好きなように過ごしてもらって構いません。すぐに帰ってもいいでしょうし、しばらくその場に滞在してもいいでしょう。こうすればチャンスが増えることも十分期待できます。

中には出かけたいけれども、該当するような神聖な場所が見つからないという人もいるかもしれません。地域によっては、その方角が海に面していて難しいでしょう。その場合には有効な対策法として、お墓参りをするといいでしょう。なぜお墓参りがおすすめかというと、地の徳が積める場所と考えられているからです。地の徳とは、その土地や地域に貢献することで積まれていく徳と言われています。土地や地域から拡大解釈すると、世界や地球全体に貢献しているとも考えられます。

お墓参りをして、自分の先祖が眠っている土地で守ってもらっていることや自分が生かされていることに対する感謝の気持ちを伝えましょう。そうすると、地の徳を積んでいくことができます。ちなみに、墓の方角がどこでも、同じような効果が期待できます。ご先祖様がいて、代々受け継がれた結果として自分がいます。ですから、先祖を大事にする、感謝の気持ちを持ち続けることは、徳を積む意味でも大変重要な行動です。皆さんがお墓参りをすることで、ご先祖さまも喜ばしく感じるでしょう。そして、あなたへのサポートやフォローも今まで以上に手厚くしてくれるはずです。