経営者に求められる資質の1つに、決断力があります。個人経営や中小企業の場合人員が少ないですから、経営者自らが最前線に立ってスタッフと共に業務に携わることも多いでしょう。しかし経営者は、従業員にはできない仕事をするべきです。その仕事とは、決断することです。
経営上のさまざまな決断を下し、従業員に自分の意思を徹底させること。自分の意思決定が従業員のすみずみにまで行き届いてこそ、思い通りの結果が出せるといえるでしょう。
このため決断力は、経営者にとって重要な資質です。もし決断を下すまでに時間がかかったり、自分の決断に自信が持てなかったりしたら良い結果は出せません。
しかし決断したことは、行動に移さなければ結果が出ません。決断した時点では、その選択が正しいのか間違っているのか判断できないからです。このため決断に対して迷うことも多いでしょう。
意思決定時の迷いから脱却するために重要なことは、決断する際にどれだけ迷っても最終的には「これだ」と感じられる自分だけの判断基準を持つことです。
多くの経営者は、自分なりの判断基準となるツールやデータを活用しています。それは気学や風水、易経などの東洋思想に基づく考え方であったり、占星術やタロットカードなどの占いであったり、仏教などの宗教、心理学や脳科学など、人によって千差万別です。